胸部レントゲンの被ばく線量

「健康診断でのレントゲン撮影は、受けないようにしよう!」と考えている人や、実際に拒否している人がいます。
このように診察や治療のために、受ける被爆のことを医療被曝といいます。放射線の健康への影響を、間違って理解しているので、このような医療被曝を必要以上に恐れる人が多いようです。胸部X線撮影などのような微量の放射線を受けただけで、ガンや染色体異常になるわけがありません。しかし、治療によっては、数百~数千ミリシーベルトほどの高い被爆線量を必要とする場合などは、そのリスクも無視できないようです。

ところで、万が一高レベルの放射線照射を必要とする治療が必要なとき、どうすればいいのでしょう?そんなときは、被爆線量のリスクだけにとらわれることなく、いたずらに恐れずに、その検査の必要性を担当医師に確認し、必要な検査は受けるべきでしょう。万が一、その検査を受けなかった場合に、疑われる病気やけがの発見が遅れ、別のリスクが生じる可能性もあるわけです。また、がんや脳の外傷のように、特に重大な疾患・障害の可能性のある場合は、医師が必要と判断した検査を受けないリスクは、もっと高くなると考えられます。

ところが、いままで常識としていた以上の考え方に、疑問をもつ医療関係者もいます。それは、1人当たりの年間自然放射線量2.1ミリシーベルトに比較して、健康診断の胸部レントゲンでは、0.05~0.09ミリシーベルトしかないので安心だとする説に、真っ向から異を唱えています。反対派の医療関係者は、そこに時間軸を導入して、対抗しています。

1秒当たりの被爆線量に換算すれば、レントゲン照射は、自然放射線量に比べようもないほど大量な放射線を浴びていることになります。一般の医療関係者の「微量だから心配ない!」を鵜呑みにせず、必要でないレントゲン撮影は、できるだけ避けた方がいいようです。

けれど、健康診断は年に1回。うんちくはわかりますが、被爆線量は人生をおいてもわずかです。レントゲンのおかげで病気がみつかれば、レントゲンさまさまです。

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